最近2年間で20~30%値上がりしたフェラーリ458

F458イタリアとは

F458は前モデルのF430の跡を受け、2009年から2015年まで販売されたミッドシップスポーツカーで、名前の由来は4.5Lの排気量と8気筒から由来されています。新車当時の車両本体価格は2830万円で、。20インチダイヤモンドホイール・LEDステアリング・ディトナシート等はオプション設定でした。ミッションは7速DCTのため、F430以前のF1マチックと比較にならないくらい耐久性が向上しています。6速MTの設定は有りません。その後、リトラクタブル式ハードトップのスパイダー・特別モデルとしてのスペチアーレ・レース仕様のチャレンジなどが導入されました。
市場に流通している大部分がベースモデルであるイタリアとオープンモデルのスパイダーです。

F458イタリアとは

最後の自然吸気エンジンも含めた値上がり?

F458イタリアの買取相場は、コロナ禍以前の2018年、19年くらいには2000万円前後まで下がることになりました。(走行1万キロ~2万キロ以内の人気色の場合)これがスパイダーの場合だと2500~2700万円位の水準で、新車から4~8年落ちの中古車としては安定した値落ち水準と考えられていました。2020年のコロナ禍初期には、数カ月ですが10%程度の下落をします。その後同年6月頃から価格は回復基調となり、9月までにはコロナ禍以前の水準を超えた後は上昇の一途をたどり現在の相場形成に至りました。つまりはコロナ禍以前を価格の基準とすれば、458イタリア・スパイダーともに現在の価格帯は20~30%程度上昇していることになります。このことは、458の後継車となる488以降がターボ搭載エンジンとなることで、458の自然吸気エンジンが改めて見直されていることも大きく関係していると思われます。

最後の自然吸気エンジンも含めた値上がり?

360モデナ/430など以前のV8ミッドシップの動向

主流となるF1(AT)で~10%程度の上昇はF458と比較すれば少額に見えますが、新車時からの経年を考えれば実際の上昇幅はさらに大きい印象です。この2車種についていえば、6MTの上昇傾向がより大きく見られ3~40%程度は上昇しています。既に6MTがプレミア的な価値づけになっていたF355ほどの価格差は見られなかったF360/F430の6MTが、ここ2年ほどの間により高価になったということです。元々6MTは絶対数が少なかったことに加え、F458以降に6MTの設定が無いことも影響していると思われます。
どのグレードにも言えることですが、事故車・過走行は極端に安くなることが多く、並行車については極端に安くなるものとディーラー車と大きく変わらないものに分かれます。

360モデナ/430など以前のV8ミッドシップの動向