最近2年間で10~40%値上がりしたポルシェ

「値落ちしないポルシェ」広告媒体で良くこのような表現が使われますが、ここで言う「値上がり」とは買取相場のことを指します。広告媒体では価格応談も多く販売店の値付けの違いもあるので、実際にどの程度高くなっているのかは見る人によって変わってきます。ここでは、買取現場での査定金額についてお話します。

ポルシェ911

ポルシェ911

タイプ930 964 993 996 997 991 ほぼすべてのタイプで10%~40%のアップ。元々ATに対してMTの価値が高いのが特徴だったが、その傾向は変わっていません。極低走行車や限定車・希少車、あるいは両方の要素を兼ね備えた特殊な条件の個体については、時に50%以上の上昇が見込める事も考えられます。また高年式(991-2,992)に於いては、クレヨン・マイアミブルーなどオプションカラーの価値が高い傾向にあり、997以前のタイプでも一部の限定色や極端な希少色は時に一般的な人気色の価値を上回る可能性があります。このあたりの判断は査定する側のスキルや経験値により大きく変わる可能性があるので、売る側にとって注意が必要と言えるでしょう。

ポルシェケイマン・ボクスター

718系は、希少カラーやオプション内容によっては新車と変わらない水準で売却できる場合もある反面、スタンダードな条件だと一定の値落ちは生じています。
987系後期・981系ともに、低走行車を中心に5~10%アップ、限定車は条件により10~%以上のアップも見受けられます。MTは911程の極端な差は無いものの、同じ条件で有れば確実にATより高い状況と言えます。
987前期・986系は概ね現状維持から微増程度、ただし極端な低走行・MT・限定車については大きく価値が高まる可能性もあるので、911同様ポルシェに精通した買取店で適正な査定を受けるのが重要です。

ポルシェケイマン・ボクスター