BMWのコンプリートカーとして特別な価値を持つのが、アルピナ社のBMWアルピナとMシリーズで、高価買取が期待できる人気の車種です。
ちなみにBMWアルピナはBMWの車ではなく、BMWの工場で生産された車がそのまま子会社であるアルピナの工場に入り、内装や外装、エンジン内部や足回りなど付いているBMWパーツがアルピナのパーツと交換されます。そのため車のシリアルナンバーはBMWとアルピナの2つが存在します。
BMWアルピナはBMWと比べると、生産台数が限られるうえに製造コストが掛かるため、中古車としても一般的なBMWより高価買取が期待されます。
ドイツの自動車メーカーでありチューナーであるアルピナはもともとドイツのバイエルン州にある事務機器メーカーでタイプライターなどを製造する会社でした。
しかし、創立者の息子のブルカルト・ボーフェンジーペンが愛車BMW1500にウェーバーダブルチョークキャブレターを改良して装着し、その高性能ぶりが話題となってBMW側から評価され、公認チューナーとしての認可を与えられました。
そして、1965年にはチューニングメーカーのアルピナを設立し、製作された車はカーレースの舞台などでも大活躍したこともあり、中古車も高価買取されています。
BMWアルピナは速さを追求しつつクールで上品な外観を兼ね備え、内装も豪華で機能性も高くなっているのが特徴です。
BMWアルピナとは異なり、M-GmbH社が製造するプレミアムモデルがMシリーズです。
現在はM3、M4、M5、M6の4車種を販売しているMシリーズ。
BMW社の量産型モデルは400万~1000万ですが、このMシリーズは新車価格が1500万以上とプレミアムな一台です。
BMWの印象を大きく変えないアルピナと異なり、Mシリーズはインパクトの強い外装とハイスペックなエンジンが人気です。
また、BMW各シリーズには、M社のエアロ・アルミなどで内外装をグレードアップした「Mスポーツパッケージ」というグレードがあり、中古車市場で高い人気を得ています。
アルピナ・Mともに、高年式は新車価格が高額なこともあり値落ちの幅は大きめです。中古車として動きの良くなる価格帯が1000万円より下のため、1000万円を超える買い取り額になるグレードは値落ち幅も大きくなりがちです。これはメルセデス・ベンツで言うところのAMGにも当てはまりますが、中古車として好まれる価格帯がAMGの方が若干上にあるため、新車価格に比較した買い取り額はアルピナ・Mの方が低くなりがちです。ただし、買取相場が7・800万円以下にまで下がってくると、「X6M」などのプレミアムSUVも含め市場での人気が高い分、高価買取が可能になる車種が増えてきます。
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Mスポーツパッケージはベースグレードに比較して大幅な買い取り額アップが期待できます。時として、新車時のオプション価格分程度高くなることもあり、メルセデスのAMGパッケージ以上の価格差が期待できます。この傾向は、3シリーズ/5シリーズになるほど顕著です。
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旧モデルの中でも買い取り額が高いのは、1990年代以前の「M3」「M5」などマニュアルミッション(MT)搭載のネオクラシック系です。あるいは2000年前後の「Mクーペ」など、新車時にマイナーだったグレードで高価買取が期待できるモデルもあります。年式ごとに相場が下降線をたどる高年式と違い、数年前と比べても価格の上がっている車種が多く存在します。
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アルピナではネオクラシック以外に、2000年前後の7シリーズ(E38)をベースにした[B12]など、特に低走行の個体が高価買取の対象となります。またアルピナの特徴として、Mモデルやポルシェと比べてもAT搭載グレードで高価買取が期待できる点にあります。
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