修復歴のチェックポイント

修復歴とは?

修復歴とは?

車を買い取る際に業者がチェックする修復歴とは、主に「骨格部分のダメージの有無」です。
骨格部分とは、サイドメンバ、クロスメンバ、インサイドパネル、ピラー、ダッシュパネル、ルーフ、フロア、リアフロア、ラジエータコアサポートなどの部分で、これらをを修理や交換した場合、修復歴がつきます。

修復歴車の実例

定義的なことはこれくらいにして、何台か実例をご紹介します。
ご自身の車で似たような箇所があったら要チェック!? 修復歴の確認はコチラ

まずはM3.左フロントフェンダーとボンネット交換に伴うインパネのひずみ。
2枚目の画像でボルトのサビ跡とインパネ側のへこみがわかります。

M3.左フロントフェンダーとボンネット交換に伴うインパネのひずみ

フェラーリ355、ボンネットと右フロントフェンダーを交換、修復歴に該当するのは右フロントのインパネとサイドメンバーの板金です。フロントフード内のトリム類を外すと、粗い仕上げのボディが見えてきます。

修復歴に該当するインパネとサイドメンバーの板金
修復歴に該当するインパネとサイドメンバーの板金
左フロントフェンダー交換に伴うインパネのひずみ

フェラーリ430スパイダー、左フロントフェンダー交換に伴うインパネのひずみです。
こちらは③の355と対照的に丁寧な仕事をしており、左右のフェンダーとフロアの接合部分も見た目はほぼ同じです。ただしシーラー部分を触ってみると素材の違いがわかりました。

左フロントフェンダー交換に伴うインパネのひずみ
左フロントフェンダー交換に伴うインパネのひずみ

左リヤドア交換のポルシェカイエン、こちらは結論的には修復歴ではありません。実はオートオークション出品車で、センターピラー修正の画像を探そうと思いチェックしました。ただ僕が見た範囲ヒンジの交換以外にピラーのダメージが発見できず、画像だけ持ちかえりました。翌日オークションデータをチェックしたら「再検査したうえで評価点4に変更」されていました。

左右フロントフェンダー交換のSLK
左右フロントフェンダー交換のSLK

ボンネットと左右フロントフェンダー交換のSLK、外板以外にコアサポートとフロントのクロスメンバー交換さらに右フロントのインパネを鈑金しています。内部については、エンジンルーム上面のカバーを一部外して確認が必要です。

左リヤドア交換のポルシェカイエン
左リヤドア交換のポルシェカイエン
左右フロントフェンダー交換のSLK

愛車は少しでも高価買取して欲しいところですが、中古車買取業者はどのように査定しているのでしょうか。
それを知った上で対策を行うことで、修復歴も知ることができ、高価買取に結びつきやすくなります。
そこで、中古車のチェックポイントをご紹介します。

【車体のバランス】

車を正面から見て、左右のフレームの形状、ボンネットとフェンダーの隙間など、車が左右対称になっているかなどを確認しましょう。

【パネルの隙間】

ドアやトランク、ボンネットなどを閉めた際、パネルの隙間が均一か?パネルが浮いていないか?フレームが曲がってないか?などがチェックポイントです。

【ボルトの塗装】

ボンネットなどを開けると繋ぎ目部分にボルトがありますが、その塗装が剥げていたら、ボルト周辺の部品を修理・交換したという事です。

ボルトの塗装

【ナンバープレート】

ナンバープレートが曲がっていたり、鈑金跡があったりしないか?もチェックポイントです。
リアのナンバープレートは封印が外れた形跡が無いかを確認しますが、封印はキレイに外すこともできます。

【シーラーをチェック】

ドアの縁にはシーラーと呼ばれる部品があるのですが、事故などでどちらかのドアを交換した場合は左右のドアの形状が異なります。
修復歴車となっていなくてもドアを交換しなければいけないような事故に遭った証拠となり、査定に影響することがあります。

【トランクの床下】

トランクのシートの下にはスペアタイヤなどが置かれていますが、後ろから追突されると床下にシワが寄っていることがあります。
また、雨水が入ったり冠水したりしたことがあると床下が錆びていることがあります。

高価買取してもらうには、これらチェックポイントをよく確認し、愛車の相場を知ったうえで買取業者に依頼しましょう。

愛車の相場を知ったうえで買取業者に依頼