買い取り額の上がった車

値落ちの少なく高価買取額が期待できる車種

ここ数年の絶版車人気で価格の乱高下の激しい車もあるなか買取額の値落ちが少なく、高価買取額が期待できる人気車種もあります。
また、今後値上がりが期待できる車種もあります。
ここでは買取額の値落ちが少ない車種についてご紹介します。一部の例外を除き、新車からの値落ちは殆どの車種で発生しますので、
・高年式
・2000年以降
・旧車を含む2000年式以前
の車に分けてみたいと思います。

高年式で値落ちの少ない車

新車から数年の値落ちというのは、例えば話題性に富んでいたり、変わらぬ人気を誇っていたり、またスーパーカーであっても基本的には避けられません。例を挙げると、モデルチェンジ直後のAMGやGクラスの最新版などです。フェラーリ・ランボルギーニの最新版である488・アヴェンタドール・ウラカンあるいはポルシェ911のマイチェンモデルなどでは、新車の納期が長い時期は高額で売却することが可能ですが、時期を逃すと価格の変動が大きくなるので注意が必要です。
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スペチアーレ・SV・GT3RSなどの特別モデルについては時に、買取額が新車価格を超えることもありますが、ケイマンGT4のように短期間で値ごなれするケースもあり注意が必要です。
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2000年以降で値落ちの少ない車

【フェラーリ】
フェラーリで値落ちが少なさが目立つのはF458です。特にスパイダーは5年前の相場と変わらず、条件によっては上がっている感すらあります。クーペのイタリアも同様です。とはいえクラシックカーと違い何かの要因で下がることは考えられるので、売却を考えている方は今が売り時期と言って良いでしょう。
前の世代にあたるF430は一時期高値安定していましたが、ここ最近は価格は緩やかに下降しています。多走行のF430は低走行のF360と価格の逆転もあり得ますが、低走行のものや6MT車を中心に一定の価格は維持しています。数年前よりもF430はオリジナル志向が強まっている感があります。F360はコロナ後に一過性の高騰がありましたが、極端な過走行や事故車を除いては下げ止まり感もあり価格は安定しています。ただし、チェックランプ点灯やちょっとした異音などでも大きく価値は変わりますから、使用頻度が少ない場合は不具合が出る前に売る、という選択肢も有効です。
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【ポルシェ】
ポルシェでは2019年末から2020年にかけて高年式にあたる991の値下がりが目立ちました。とはいえ、2019年秋頃までの数年間ほとんど値落ちしなかった反動もあったはずです。さらには2020年に入りコロナで大きく価格を下げました。6月頃から相場を持ち直しているので現在は売り時と言って良いでしょう。997はMT車を中心に価格は安定しています。ターボやGT3いわゆる役物は、前期後期それぞれの相場で高値維持はしています。996ではターボもティプトロは条件によって値下がりも進んできていますが、MT車やGT3は高値を維持しています。またカイエン・マカンなどではターボ系の値下がり幅は大きく、新車から数年でGTSと変わらない価格となる傾向があります。場合によってはベースグレードの価格が安定していたりもします。他に価格が安定しているのは、走行距離の少ないケイマン、ボクスターです。981でも987でもその傾向は変わりません。ちなみに、6MTとATで価格に差が出やすいのは987です。
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【ランボルギーニ】
ランボルギーニの12気筒モデルではアヴェンタドールが新車時からの値落ちも見受けられましたが、底堅さも見られ現在に至っています。SV系のスペチアーレは発売前に期待されたプレミアも思ったほどではなく、新車価格程度で転売される傾向が見られました。初期のベースグレードでは3000万円を切る個体も珍しくは無いものの、装備その他の条件で充分高値も期待できます。ムルシエラゴはある程度値ごなれしたものが、その後は安定した価格を維持している印象です。前期モデルでは6MT車の人気は高く、後期仕様の個体はもちろん、オリジナルで条件の良い個体は期待が持てます。ディアブロについては後期モデルの価値は高値維持、前期も状態に問題がなければ価格も最安値の時期から反転して現在に至っています。10気筒モデルのウラカンは2020年初頭までは供給過多の印象が強く、価格の落ちも速めに進んでいました。その後コロナ禍で更に値を下げたものの、割安感から若干持ち直した状況です。今後の値動きからも目が離せなさそうです。ガヤルドは後期に多発した限定車系も、ウラカンとの価格の逆転こそないものの価格帯の値動きは堅調といえるでしょう。オプションによって大きく価値が代わってくるのは他のランボルギーニモデルと同様です。前期は初期ものだと登場から17年が経過しますが、事故や過走行を除いては現段階では価格他の下限も一定存在します。フェラーリで言う360もそうですが、2010年以降に比較的割安で購入した方にとっては「値落ち無し」に近い条件で転売できる可能性も残っているはずです。
ムルシエラゴは緩やかに下落していたものが、2・3年前から後期640や数の少ないMT仕様を中心に高値に反転してきました。現在一時ほどの高値では無いものの、下落幅は小さめなので高価買取も期待できます。
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スーパーカー以外で大きく値上がりした2000年以前の車

【ランチアデルタインテグラーレ】
ここ数年で買い取り額の上がった車の一つに、ランチアデルタインテグラーレがあります。他の車が上昇後に値下がりに転じる傾向もある中、この車は高値を維持しています。

旧型のアルファスパイダーなど、ラテン系のネオクラシックにも高額買取が期待できる車もありますが、車種により大きく価格が偏ります。また、ルノーアルミーヌなど1000万超えの価格に上昇した旧車もありますが、仕上がり具合はもちろん輸入経路やパーツのマッチング・塗装により条件が大きく異なります。
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【メルセデス】
メルセデス系では、SLが各モデルで高価買取の対象となっています。R107やタテ目はもちろん、R129も条件によりここ数年で大きく価値が上昇しています。またW124の500Eや、W126のAMG6リッターあるいはW201のエボリューションなど、特に価値が上昇している車もあります。
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【BMW】
BMWでは、E30のM3などのネオクラシック系のコンプリートカーから3.0CSIなど1970年代のモデルに至るまで、幅広く高価買取の対象となる車があります。もちろん、ベースグレードでも価値が上昇しているモデルも存在します。またE39のM5など1990年代後半のモデルでも高価買取の対象はあります。
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■2000年以前のフェラーリ・ポルシェなど、他のメーカーの車については、次回のコラムでお話します■