水冷でも高価買取が期待できるポルシェ

ポルシェ911の水冷と空冷の違い

ポルシェ911にはエンジンの冷却方法によって、空冷と水冷の二種類あります。
冷却水でエンジンを冷やすものが「水冷ポルシェ」で、エンジンを直接空気で冷却する方式を採用しているのが「空冷ポルシェ」です。
この両者は冷却方法が異なるだけでなく、メンテナンスや乗りフィーリングにも大きな違いがあります。
ポルシェ911は初代から993型までは空冷でしたが、モアパワーのニーズと環境への配慮などにより996型以降に水冷方式が発売されました。

ポルシェ911の水冷と空冷の違い

絶版モデルとして価値が高く、メンテナンスや維持費が大変な空冷

空冷エンジンは水冷よりも単純な造りで製造コストも比較的安価でエンジンも頑丈ですが、メンテナンスなど維持費がかかりやすいというデメリットもあります。なぜなら、空冷は水冷に比べ油温が高くなるため、オイル交換のインターバルが短い傾向にあります。またエンジンオイル自体も消耗され、一般的には1000kmで1リットルのオイル補充が必要とされています。水冷と比べるとメンテナンスに非常にコストがかかってしいます。さらに空冷モデル特有の「エンジン本体からのオイル漏れ」というトラブルは、およそ5万キロから10万キロの周期でエンジンのオーバーホールを必要とされてきました。
また、空冷は燃焼温度や排気ガス温度を一定に保つことが難しいため、排気ガスの規制にも引っかかりやすいという側面もあります。
このようにメンテナンスや維持に一定の手間のかかる空冷911ですが、アクセルの動きに忠実に反応するエンジン特性と加速フィーリング、空冷エンジンならではの乾いたサウンドを生み出し、他のメーカーのどの車でも味わえないポルシェ911だけの個性として、初代ナローの誕生から50年たった今でも大勢のファンを魅了しています。
もちろんメカニズムだけに限らず、空冷モデルのスタイルも人気の要因となり現在の市場価値は形成されています。

絶版モデルとして価値が高く、メンテナンスや維持費が大変な空冷

水冷でも高価買取が期待できる911

一時期、空冷モデルの人気に比べ値落ちの大きいイメージの強かった水冷911ですが、一部のグレードを中心にここ数年で価格の上昇している車種が増えています。代表的な例がGT3であり、続いてターボ、さらにMT搭載車ということになります。タイプ別に見てみると、

タイプ991
NAエンジンベースの前期・全グレードターボ化された後期ともに2019年秋から2020年5月頃にかけて大きく値段を下げましたが、その後相場は上昇に転じて2020年秋現在高値が続いています。ターボやGT3を含めて、売却を考えている方にはチャンスです。ハンドルの左右による価格差は少なく、オプション次第でリセールは変わってきます。マニュアル車の比率は大変少ないので997以前ほどではないにしても、PDKモデルに対して高価買取も望めます。タルガなど一部のモデルで極端に高いものもあります。またカブリオレは全ての年式でクーペ以上のリセールが期待でいます。色はスタンダードな白黒が安定していますが、当社ではデータにとらわれない希少色も高価買取を心がけています。
具体的な価格はコチラ

タイプ997
2020年春のコロナ騒動での価格の落ち込みとその後の回復基調は991と同じ動きと言って良いでしょう。ベースのカレラ・カレラSは、エンジントラブルの軽減した後期モデルが安定した相場を形成しています。前期も6MT車やタルガモデルを中心に、コロナ以前よりも高い価格が期待できます。カブリオレのリセールも安定しています。GT3は前期・後期ともに人気が高く高価での買取が可能です。またGT3の特色として、修復歴有や過走行でも需要があり一定のリセールが見込めます。ターボは後期が希少性から高値維持、前期も低走行の個体やMT車は高価買取が期待できます。
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水冷でも高価買取が期待できる911

タイプ996
ここ数年でのGT3の価値は安定しており、特に後期モデルの低走行車は個体数も少ないため高価買取が可能です。前期モデルも高価買取が見込め、また修復歴が有っても減点幅は少なめです。ターボは低走行車あるいは6速MT車であれば、数年前と変わらない価格かそれ以上でのリセールも見込めます。走行距離が多めのティプトロでも2020年夏以降価格は高めです。カレラはコンディションや装備により価値の違いはあるものの、全体としてMT車や希少色車の価値が上がる傾向があります。特に6MTのカレラ4Sなど、条件によっては10年前と変わらないリセールも望めます。
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